(出典:株式会社アクティオ)
建設機械レンタル大手の株式会社アクティオは、2025年6月2日より、山梨県甲斐市のアクティオ甲斐営業所にて、無人による建設車両レンタルサービス「アクスポ」を開始した。今後は全国の営業所へと順次展開していく予定である。
近年、建設業界では高齢化や人手不足が深刻化しており、業務の効率化と就業環境の改善が求められている。「アクスポ」は、これらの課題に対応すべく、レンタルの出庫・返却手続きを無人化することで利便性の向上と生産性の底上げを目指すサービスである。
(出典:株式会社アクティオ)
「アクスポ」の利用手順はシンプルである。事前登録を経て発行された会員カードまたはQRコードを用い、予約済みの車両を24時間365日いつでも鍵管理機から受け取り・返却できる仕組みとなっている。これにより、従来必要であった営業時間内の貸出や前日準備といった手間が解消され、早朝・夜間の作業にも柔軟に対応可能となる。
このサービスは、利用者にとっては時間的制約のない利便性とコスト削減のメリットがあり、またアクティオにとっても時間外対応の削減や無人運用のノウハウ蓄積といった面で大きな意義を持つ。さらに将来的には、建設車両以外の各種レンタル機器にもこの無人貸出・返却の仕組みを拡大していく構想がある。
アクティオはレンタル+コンサルティングを意味する「レンサルティング」を掲げ、機器の提供にとどまらず、現場の課題解決に寄与するソリューション提案にも注力している。「アクスポ」はその一環として、働き方改革の後押しや業界全体のデジタル化推進にもつながる施策といえる。