(出典：株式会社アクティオ)
総合建設機械レンタルを手がける株式会社アクティオは、建設車両の無人レンタルサービス「アクスポ」を2025年8月1日、鹿児島県薩摩川内市の薩摩川内営業所に新設した。今後は全国への順次拡大を予定しており、建設業界における人手不足や長時間労働といった課題解決に寄与する取り組みとなる。
建設業界では、高齢化や労働人口減少の影響により人材不足が深刻化しており、効率化と省人化が求められている。「アクスポ」は、車両の貸出・返却を無人化することで、顧客にとっては利便性が高まり、事業者にとっても就業環境の改善につながる仕組みである。とくに土日や祝日を含む365日24時間対応を可能にすることで、早朝作業前に前日から車両を借りる必要がなくなり、コスト削減にもつながる。
(出典：株式会社アクティオ)
利用方法は、事前登録のうえ、会員カードやQRコードを用いて鍵管理機から車両キーを受け取り、利用後に返却する流れとなる。従来必要だった店舗営業時間内での対面手続きを不要とすることで、顧客は自由度の高い利用が可能になる。アクティオにとっても、夜間や休日の人員配置を削減でき、時間外労働の抑制が期待される。
また「アクスポ」は建設車両にとどまらず、将来的にはアクティオが保有する他のレンタル商材にも適用し、無人貸出・返却サービスの拡充を図る計画である。同社が掲げる「レンサルティング」のノウハウを活かし、業界の省人化ニーズに応えるとともに、新たなサービスモデルの創出を目指す。
今回の鹿児島での開設は、地域に根ざした拠点で実証を重ねながら、全国への横展開に向けた重要なステップと位置づけられる。建設業界における働き方改革の推進や地域経済の活性化に資する取り組みとして、今後の展開が注目される。