ISレンタリースは2025年、中国の大手電動車メーカーである「BYD」が開発した最新の中型EV SUV「BYD SEALION 7」を新たに車両ラインアップに加えた。これにより、日本国内においても、最新のEV技術や中国トップクラスの電動車性能を体験できる機会が、企業や研究機関を中心に拡大していく見込みである。
BYD SEALION 7は、2024年に中国本土で発表された次世代型EVであり、BYDの独自技術である「e-Platform 3.0 Evo」や高い安全性と耐久性を誇る「Blade Battery」を搭載している。これにより、最大航続距離500〜600kmや、0-100km/h加速が3.8〜5秒という高い走行性能を実現すると同時に、V2L機能による電力供給や高度な自動運転支援機能など、実用性と先進性を両立している。
ISレンタリースでは、BYD SEALION 7を法人・研究機関向けにレンタル提供することで、自動車メーカーによる技術評価や新素材分析やエネルギー関連企業によるV2L活用実証など、さまざまなフィールドでの実用性を提案している。特に日本市場では、非常用電源としての可能性や、欧米EVとの比較研究といった分野での需要が高まっている。
また、BYDは世界的にEV市場での存在感を増しており、欧州・アジア各国で販売網を拡大しつつ、日本市場にも本格的な進出を図っている。BYD SEALION 7はその中核モデルとして位置づけられ、特にSUV市場が拡大傾向にある日本において高い注目を集めている。
ISレンタリースの今回の導入は、EVに関する知見をより身近に、実践的に得られる手段として機能する。技術的アプローチにおいても欧米EVとは異なる側面を持つBYD SEALION 7は、単なる移動手段にとどまらず、次世代モビリティ研究や新技術評価の貴重なツールとなるだろう。