「観光地でのごみのポイ捨てを止め、海洋環境を守る」をコンセプトに、一般社団法人北海道海洋文化フォーラムがニッポンレンタカー北海道と協力して2023年9月21日から10月6日まで「レンタカーでごみゼロ!キャンペーン」を実施する。
【関連記事】鴨川市の美しい海岸で「ブレイズ」の電動バイクを体験!「Kamo Time」でレンタルサービス開始
昨年、新千歳空港のニッポンレンタカー店舗で実施されたこのキャンペーンは、「捨てる側」の視点から海洋ごみ削減を訴求するものであり、その成功を受けて、今年は5店舗での実施が決定された。この取り組みは、日本財団の「海と日本プロジェクト・CHANGE FOR THE BLUE」と連携して行われる。
キャンペーンは、観光地でのポイ捨てを防止し、環境意識を高めることが目的だ。利用者は、レンタカーを借りる際に、ごみ袋2枚、チラシ、アンケート、簡易鉛筆が入った封筒を受けとる。観光中に出たごみや、拾ったごみはこの袋に入れ、ごみをきちんと処分した様子を写真に収める。返却時にそれを受付で見せ、アンケートを提出することで、「白い恋人」を1組に1箱受け取ることができる。
昨年参加した観光客からは、「子どもと海のごみ問題について話し合うきっかけとなった」との声や、「ポイ捨てが海の汚染の原因であることを理解し、今後は絶対にポイ捨てをしない」との意見が寄せられた。
キャンペーンは、ニッポンレンタカーの新千歳空港営業所、旭川空港前営業所、函館空港前営業所、女満別空港前営業所、稚内空港前営業所の計5つの店舗で実施される。今回の拡大実施を通じて、より多くの観光客に海洋ごみ問題への関心を持ってもらいたいと考えられている。
一般社団法人北海道海洋文化フォーラムは、「北の海ずっと美しく」というビジョンのもと、北海道の海洋文化を伝え、保護する活動を展開している。「CHANGE FOR THE BLUE」は、海洋ごみ問題を「自分事」として捉える意識の醸成を目指すプロジェクトだ。
観光客一人ひとりの行動が、海洋環境を守る大きな力となる。このキャンペーンを通じて、その意識を持つ人が増えることを願っている。