観光地である沖縄が直面する問題、それはレンタカーの供給不足である。ホテルや航空券は予約できたとしても、レンタカーが取れず旅行を断念せざるを得ない場面もあるという。一方で、レンタカー業者が繁忙期に向けて車両台数をいきなり増やすのは困難だろう。こうした中、地域と観光客双方のニーズに応える新たな取り組みが始まる。
沖縄観光の交通問題:レンタカー業界の苦境と新たな取り組み
無人・無店舗・24時間稼働:LOMACAが挑む、沖縄県のレンタカー供給問題
「ルネッサンス リゾート オキナワ」(沖縄県恩納村 総支配人:知花 功)と、グループホテルである「ココ ガーデンリゾート オキナワ」(沖縄県うるま市 マネージャー:佐和田ひとみ)はこの夏、那覇空港とホテルを結ぶ直行バスを運行する。これは昨年に引き続き、今年もレンタカー不足が予測されることから決定された。中部観光バス株式会社と提携し、1日6便、所要時間約70分で運行する。これにより、観光客はレンタカーなしでも楽に移動できるうえ、エコツーリズムにも貢献できる。
運行期間は2023年7月1日から9月30日まで。大人の運賃は¥1,400、子供(小学生)は¥700で、未就学児(0~5歳)は1人まで無料、2人目からは子供運賃となる。また、直行バス付きの宿泊プランも提供される。
ルネッサンス リゾート オキナワは、エメラルドグリーンの海と白い砂浜が広がる全室オーシャンビューのエンターテイメントビーチリゾートで、50種以上のマリンスポーツや、ドルフィンプログラム、キッズお仕事体験などを実施。一年を通して豊かな自然と触れ合いながら、家族で楽しく学び、遊ぶことができる。一方、ココ ガーデンリゾート オキナワは2万3千平方メートルの敷地にガーデンプールとコテージ棟が点在し、豊かな自然と沖縄の文化に囲まれた過ごし方を提案する大人のリゾートだ。
これらの素敵なホテルでの体験を、レンタカー不足で逃すのは惜しい。旅行を考えている方も、レンタカーだけでなく他のサービスも検討し、旅の可能性を広げてみてはいかがだろうか。
また、この取り組みはレンタカー事業者にとってもメリットがある。他の産業やモビリティサービスと協調することで、需要を広範囲に分散でき、本当にレンタカーを求める顧客にサービスを提供することが可能となる。現在、沖縄ではレンタカー不足解消に向けて様々な取り組みが行われている。今夏、観光客が交通手段のために沖縄旅行を諦めることがないよう、今後も対策が必要だ。