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NearMe、日本初となる“シェア乗り”ד日本版ライドシェア”を組み合わせた新モデルを静岡・清水港で開始

(出典:株式会社NearMe)

移動の課題解決に取り組むソーシャルデザインカンパニー、株式会社NearMeは、静岡県で展開する「シェア乗りタクシー静岡」において、日本で初めて“シェア乗り”と“日本版ライドシェア”を掛け合わせた新モデルの実証運行を2025年9月12日より開始した。拠点は静岡市清水港で、観光客と地域住民の双方に利便性の高い移動手段を提供する。

清水港は国際クルーズ船の寄港地として賑わう一方で、フェリー到着時に観光客が集中し、二次交通が不足する課題を抱えていた。特に日本平方面への移動ではタクシーの供給が追いつかず、長時間の待機や移動断念が発生していた。こうした状況に対応するため、静鉄タクシー株式会社が自家用車を活用した「日本版ライドシェア」を導入し、地域の足を補完してきたが、今回ニアミーの“シェア乗り”と連携することで一歩進んだ仕組みを実現した。

利用者は配車依頼時に「シェア乗り」か「貸切」を選択でき、タクシーが対応可能であればタクシーを優先的に配車する。タクシー供給が難しい場合にはライドシェアドライバーが依頼を受け、“シェア乗り”か“貸切”に対応する。これにより、効率性と利便性を兼ね備えた柔軟な移動体験が可能となり、港周辺の需給ギャップを埋める。

今回の取り組みは、日本における“ライドプーリング”と“ライドヘイリング”を掛け合わせた初のモデルケースであり、地域交通に新たな方向性を提示する試みとなる。観光需要と生活需要が混在する地域で、限られた移動資源を最適化し、多様なニーズに応えることが狙いだ。

ニアミーはこれまでも地域に根ざした移動支援を展開し、利用シーンに応じたサービス設計で「移動の質と量」の両面から課題解決に取り組んできた。今回の清水港での実証運行を契機に、今後もタクシー、自家用車、公共交通を有機的に組み合わせ、誰もが快適に移動できる社会の実現を目指していく。

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