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上田市、公用車3台をカーシェア開放、OURCAR実証開始

(出典:株式会社TRILL.)

信州大学発スタートアップ認定企業である株式会社TRILL.は、国土交通省の「交通空白」解消パイロット・プロジェクトの一環として、上田市の公用車を活用したカーシェアリングサービス「OURCAR(アワカ)」の実証実験を2026年1月17日より開始した。

本取り組みは、自治体が保有する公用車の稼働状況に偏りがあるという課題に着目したものである。平日の平均稼働率が高い自治体でも、一部車両は稼働率が3割程度にとどまるケースや、常時未使用となっている車両の存在が報告されている。さらに、公用車の主な利用時間は平日の開庁時間帯に限定されるため、年間総時間に占める実質的な活用時間は約15〜20%にとどまるとの試算もある。こうした遊休時間を地域の移動ニーズに転換することが、本実証の目的である。

(出典:株式会社TRILL.)

対象となるのは、上田市が保有する全478台のうち3台である。設置場所は上田市役所北駐車場で、公開期間は2026年1月17日から3月15日までを予定する。車種は日産 サクラスズキ エブリイワゴンダイハツ ミライースの3台で、利用料金は30分300円から。専用Webアプリを通じて24時間予約・解錠が可能で、対面手続きは不要である。

自治体と連携した公用車のシェア開放により、地域住民や来訪者の利便性向上が期待される。週末の外出や大きな荷物の運搬など、多様な移動需要に対応できるほか、マイカーを持たない世帯の補完的な移動手段としても機能する。加えて、共同使用料を維持費に充当することで、車両管理コストの適正化と行政資産の有効活用を実証する狙いもある。

OURCARは、法人・自治体・個人車両の共同使用と有償貸渡の双方に対応する総合カーシェアプラットフォームである。登録車両は法人車両90台を含む約110台、登録ユーザーは約1,350人に達しており、長野県原村での展開に続く取り組みとなる。

公用車という公共資産を地域で循環させる本モデルは、人口減少や交通空白地域の課題が顕在化する中で、新たな地域モビリティの選択肢として注目される。自治体主導のカーシェア活用が、持続可能な移動インフラの一端を担うかが問われる実証となる。

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