長期間に渡り自動車を利用したい場合、一般的なレンタカーサービスよりもマンスリーレンタカーが有効な選択肢となることが多い。その理由は、月額制の料金体系と車の利便性にある。マンスリーレンタカーは、一般的に「6時間」「12時間」「24時間」といった時間単位ではなく、1ヵ月単位で料金が設定される。ゆえに、長期的に車を必要とする場合、日単位で延長するよりも料金的に割安となるのだ。
マンスリーレンタカーが一般的なレンタカーサービスに比べて格安である理由としては、長期貸出のメリットが店舗側にあるからだ。一般的なレンタカーサービスでは、車を貸し出す→返却→車の確認や清掃といった一連の作業が必要だが、マンスリーレンタカーの場合はこのような手間が大幅に減少する。その結果、人件費を削減し、それが格安な料金に反映される。
しかしながら、長期でレンタカーを利用する場合は、いくつかの注意点もある。例えば、レンタカー会社やプランによっては利用条件が設けられており、運転免許証の取得から一定期間経過していることや運転歴が1年以上あることなどが必要な場合がある。また、車種は在庫によって限られるため、必ずしも希望の車種が選べるわけではない。また、レンタカーは貸渡用車両の「わ」「れ」ナンバーが使用されるため、ビジネスシーンなどで利用しにくいケースもある。
さらに、料金面でも注意が必要だ。マンスリーレンタカーの料金には、駐車場代やガソリン代は含まれておらず、それらは利用者の自己負担となる。また、ハイシーズン料金が適用されたり、返却時の清掃代が必要な場合もある。極端なケースとして、会社やプランによっては1ヵ月10万円以上かかる可能性もあるため、事前の見積もりが重要だ。
今回は、マンスリーレンタカーについて簡単に紹介した。車を借りる方法はいくつか存在するが、どの方法も一長一短だ。そのため、車の利用頻度や必要期間、さらには料金等を総合的に考えて、マンスリーレンタカー、一般的なレンタカー、あるいは購入やカーシェアリングなど、最も適した方法を選ぶことが重要だ。