コロナ禍で人々の生活スタイルは大きく変わり、人との距離を保ち、自然との触れ合いたいという需要が高まった。特にアウトドア活動への需要が高まり、その一つが「車中泊」だ。キャンピングカーのレンタル事業を行うCarstay株式会社は、サービス開始から約3年で400台を突破したと発表しており、車中泊需要の高まりを示している。そんななか、日本トレンドリサーチ(運営会社:株式会社NEXER)は、グーネット中古車と共同で「車の選び方」に関するアンケートと同時に、車中泊に関する調査も行った。
車泊・RVパークsmartで広がるレンタカーの可能性:天草市における観光産業の活性化
<「車の選び方に関するアンケート」調査概要>
調査期間:2023年4月27日 ~ 5月5日
調査機関:日本トレンドリサーチ(自社調査)
集計対象:全国の男女
有効回答:600サンプル
調査方法:インターネット調査
質問内容:
質問1:あなたは「車中泊」をした経験がありますか?
質問2:主にどのような理由で「車中泊」をしますか?
質問3:「その他」は、主にどのような理由で「車中泊」をするか教えてください。
質問4:車中泊をするうえで、困ることをすべて選んでください。(複数回答可)
質問5:「その他」は、どのようなことが困るか教えてください。
質問6:そのなかでも、もっとも困ることを1つだけ選んでください。
質問7:それがもっとも困ると思う理由を教えてください。
質問8:車中泊にもっとも適していると思う車種を1つだけ教えてください。
質問9:その車が車中泊に適していると思う理由を教えてください。
まず、男女ともに車中泊の経験があると回答した人が多く、特に50代の回答者では半数以上が車中泊経験を持つ。また、男女別でみると、男性回答者の約半数、女性の3割以上が車中泊経験があることが明らかとなった。車中泊をする理由としては、33.2%が「宿泊費の節約」のため、27%が「宿がなくやむを得ず」を理由にしている。
しかしながら、車中泊には一定の困難も伴う。調査結果では66%が「トイレ」に困ると答え、「寝心地の悪さ」「お風呂」「夏の暑さ」「冬の寒さ」も困ることとして挙げられた。
車中泊に適した車種については、「ハイエース」「アルファード」などの広々とした内部や、乗り心地の良さを持つ車種が好評であった。
以上の調査結果を見ると、アフターコロナである現在においても、車中泊が新たな旅行スタイルとして受け入れられつつあるようだ。特に、経済的な節約や宿泊施設の不足から車中泊を選ぶ人が多いことが示された。しかし、その一方でトイレや寝心地、気温調整など、車中泊固有の課題も見えてきている。
これらの課題を解決するためには、適切な車種の選択が重要となる。特に、普段利用している車では車中泊に適していないため、レンタカーを利用したいという需要もあるだろう。調査によると、「ハイエース」「アルファード」などの広々とした内部や、乗り心地の良さを持つ車種が好評であるため、レンタカーとしての需要も高いと考えられる。また、快適な車中泊のためには場所も重要だ。キャンプ場やレストエリアとの連携を強化し、新たなパッケージプランとして販売することもできるだろう。車中泊需要を活かし、ビジネスチャンスを広げていきたい。
引用元:「日本トレンドリサーチとグーネット中古車による調査」
調査の詳細情報はこちらから