株式会社イードが運営する「カーライゼーション」において、自動運転に関するアンケート調査が実施された。この調査は2023年11月24日から11月28日までの期間、インターネットを介して行われ、自動運転に関心がある79人の男性と71人の女性、合計150人から回答を得た。
調査結果によると、回答者の中で最も多かった年齢層は30代で40.0％、次いで40代が28.7％となり、約7割が30代と40代であった。性別に関しては、男性が52.7％、女性が47.3％と、若干男性の回答者が多かった。
自動運転車の体験については、44.7％が乗ったことがあり、「試乗等で体験した」と回答した人が24％で最も多く、実際に利用した経験があると答えた人は7.3％に留まった。これは自動運転車への接触機会がまだ限られていることを示している。
自動運転車の普及には80.7％が賛成しており、自動運転車の安全性に対しては、約45％が「まあまあ信頼できる」または「とても信頼できる」と回答した。しかし、約22％が「あまり信頼できない」または「全く信頼できない」としており、自動運転技術に対する信頼はまだ完全ではない。
事故の際の責任所在については、52％が「運転者」が負うべきだと回答し、34.7％が「自動車メーカー」と考えている。これは自動運転の性質を考慮すると、事故時の責任に関する見解が分かれることを示している。
自動運転車に関する法的な規制の整備を必要とする声は高く、96％が規制の整備を支持している。また、自動運転車の利用に際しては94％が適切な教育やトレーニングの必要性を感じており、緊急時の操作方法や自動運転の仕組み・利用時の注意点などが教育内容に含まれるべきだとする意見が多かった。
最後に、自動運転技術の進化による事故減少に対する期待は大きく、67.3％がその効果を期待している。これらの結果は、自動運転車への関心が高く、その普及や安全性への信頼、法的整備の必要性、教育・トレーニングの重要性などに対する強い認識があることを示している。カーライゼーションは、車の魅力を広く伝えると共に、自動運転車に関する社会的な議論や理解の促進に貢献している。