株式会社KINTOは、東京都内在住及び地方(政令指定都市がない県)在住のZ世代(18〜25歳)を対象に「Z世代のクルマに対する意識比較調査」を実施した。この調査は、IDEATECHのリサーチPR「リサピー®︎」を通じてのインターネット調査であり、2024年2月14日から16日にかけて行われた。調査結果からは、都内在住のZ世代約7割と地方在住のZ世代約7割が「運転が好き」という肯定的な回答を示した。
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一方で、都内在住のZ世代の半数以上が「クルマ離れ」を自覚しており、この自覚は年々減少していることが明らかになった。それでも、「自分名義のクルマ」を所有する割合は都内在住で前年比10ポイント以上の増加を見せている。
「クルマのサブスク」サービスに関しては、都内在住で33.8%、地方在住で30.1%が「知っている」と回答し、都内在住で8割超、地方在住で7割超が「利用を検討したい」という意向を示した。この意向は、22年および23年の調査結果と比較して、年々増加傾向にある。
「ライドシェア」についての認知度も調査され、Z世代の6割超が認知していることが判明した。利用に興味を示す理由としては、「タクシー不足をカバーし、配車を待つ時間が短くなると思うから」が51.5%で最も多く、新たな移動手段への期待が読み取れる。また、「ライドシェアのドライバーをしてみたい」というZ世代も約4割に上り、「フレキシブルな働き方が可能だと思うから」という理由が多く挙げられた。
これらの調査結果から、Z世代のクルマに対する意識は、従来の所有から利用へと移行しつつあり、新しいモビリティサービスへの関心が高まっていることが示されている。特に「クルマのサブスク」や「ライドシェア」への関心が高いことから、これらのサービスが将来的にクルマの所有や利用の形態に大きな変化をもたらす可能性がある。Z世代の変わるクルマに対するニーズと期待に応えるサービスの提供は、今後の自動車産業における重要な課題である。