ガソリン価格比較サイト「gogo.gs」は、2023年8月28日時点でのレギュラーガソリンの全国平均価格は181.9円であったと発表した。これは先週から2.2円の上昇を示し、15週連続の値上がりとなる。
【関連記事】13週連続値上がり!全国ガソリン平均価格の最新動向と今後の展望
特に、長野県では190.8円という高水準を記録しており、他の県も同様の上昇傾向にある。また、ハイオクは192.9円(2.1円の上昇)、軽油は160.2円(2.0円の上昇)、灯油は2,115.2円(34.2円の上昇)と、全油種で値上がりとなった。
これに対し、9月末に期限を迎える予定の石油元売り各社への補助金支給を年内をめどに延長し、ガソリン価格を1リットル当たり170円台へと抑制する方針で調整に入った。詳細な計画は今月中にまとめられる予定だ。
政府は2022年1月から燃料価格の激変緩和策として、ガソリンや軽油、灯油などに対する補助金を石油元売りに支給してきた。この取り組みは、販売価格の上昇を抑えるためのものであったが、6月からは補助が段階的に縮小されていた。8月24日から1週間の補助額はわずか10円であり、8月21日の全国平均のレギュラーガソリン価格は14週連続での上昇を記録し、183.7円まで高騰していた。
このような背景の中、ガソリン税の25.1円の上乗せ分を停止する「トリガー条項」の凍結を解除すれば、ガソリン価格を160円台、あるいはそれ以下に抑えることも可能である。しかし、政府・与党は「170円台に抑制」という方針での調整を進めており、消費者は高止まりの状態を耐えなければならない。ガソリン価格の高騰が続けば、国民のクルマ離れが加速する可能性も考えられる。
gogo.gsは、全国のガソリン価格やガソリンスタンドのサービス情報を共有するサイトであり、株式会社ゴーゴーラボが運営している。同社は、電気自動車やプラグインハイブリッドの充電スタンド情報を配信する「GoGoEV」も提供しており、全国のドライバーからの情報をリアルタイムに発信している。