株式会社DeNA SOMPO MobilityとHyundai Mobility Japan 株式会社は、2023年12月8日からカーシェアサービス「エニカ」にて、Hyundaiの電気自動車「KONA」のカーシェアを開始した。この取り組みは、電気自動車の体験機会の創出と両社の協業のさらなる強化を目指すものである。
【関連記事】カーシェア体験が変えるEVのイメージ:エニカ、EVに関するドライバー意識調査レポートを公開
2022年2月に始まったHyundaiとエニカの業務提携では、初めに「IONIQ 5」のカーシェアが提供され、4,000人以上の利用者が記録された。注目すべき点は、利用者の約10%がカーシェア体験後に「IONIQ 5」を購入したことである。この成功を受けて、Hyundaiは「KONA」を日本で2車種目の電気自動車としてエニカで提供することにした。これにより、購入検討者に対し実際の車両体験を通じた支援が可能となる。
「KONA」は2023年11月1日に発売されたコンパクトSUVで、日本の道路環境に適した設計が特徴である。初期段階では首都圏で5台の提供が予定されており、2024年1月からは大阪、名古屋にも順次展開される予定である。エニカのユーザーは事前にドライバー登録をすることで、24時間いつでも車を利用できる。
Hyundai Mobility Japanの乗用車事業室ディレクターである松本知之氏は、エニカがHyundaiの「テクノロジーによるサステナブルなモビリティ社会の実現」というビジョンに合致していると述べている。HyundaiはIONIQ 5、KONA、NEXOの3車種をエニカで提供し、ユーザーにカーボンニュートラル達成への第一歩としての利用を促している。
Hyundai Motor Companyは1967年に設立されたグローバル企業で、スマートモビリティ・ソリューション・プロバイダーへの転換を進めている。ロボティクスや先進航空モビリティなどの技術に投資し、持続可能な未来のための水素燃料電池や電気自動車技術の導入をリードしている。
エニカは1,100以上の車種に乗れるカーシェア&レンタカーサービスで、2022年末時点で70万人の会員登録者と2万8,000台以上の登録車両を有している。株式会社DeNA SOMPO Mobilityは、カーシェアを通じて人と車の新しい繋がりを創造し、「あらゆる人のカーライフに選択肢を」提供することをミッションとしている。