日本国内の電気自動車(EV)の販売シェアと売上動向についての新たなデータが公開された。2023年7月の国内の乗用車全体の販売台数は320,997台と、前年同月比11.4%の増加を記録したが、2019年7月の366,975台には届いていない。また、EV(BEV+PHEV)のシェアは3.5%となり、前年と比べると約2年半ぶりの減少が見られた。
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この減少とは対照的に、ハイブリッド車(HV)のシェアは48.7%に上昇しており、前年の41.5%からの大きな増加である。また、EVのうち、純電動車(BEV)のシェアは2.0%で、プラグイン車(BEV+PHEV)の合計販売台数は11,229台となった。また、燃料電池車(FCV)は33台で、電動車全体としては過去最高のシェアを記録した。今後はPHEVの増加が予想されるものの、24年頃まで前年比では横ばいが続くとの見方が一般的である。
主要メーカーでは、日産が4,188台でトップを維持したが、トヨタは3,209台で2位となり、前年比約4倍の増加を記録した。三菱は1,883台で3位となった。輸入車は1,837台で順調に増加しており、テスラ、Hyundai、BYDの販売も増加した。
燃料別販売台数のデータを詳しく分析すると、2023年1月から7月までの累計で84,035台のBEV+PHEVが販売され、シェアは3.55%に達した。2020年以降、EVの台数・シェアの増加傾向が加速している。
日本国内におけるEVの普及は、欧米や中国に続く形で拡大を始めている。今後の市場動向や新車種の発売予定によって、さらなる変化が期待される。
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