中古車情報サイト「車選びドットコム」を運営する株式会社ファブリカコミュニケーションズは、2023年10月の中古車市場に関する統計レポートを公開した。
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2023年10月の新車登録台数は前月比90.9%であり、中古車登録台数は前月比104.0%となった。新車登録台数は2023年4月以降、増減を繰り返しているが、中古車登録台数は前月比95%〜105%の範囲で安定している。前年比では、新車登録台数が110.7%、中古車登録台数が106.7%となり、両者ともに増加傾向にある。
中古車相場においては、国産車・輸入車ともに、1〜10年落ちの全年式において出品台数が増加している。しかし、成約率は横ばいを保っており、相場の下落は見られない。通常、出品台数の増加は成約率の低下を招くが、昨年からの新車・中古車のタマ不足により、未満たされた需要が存在し、相場は安定している。例年の傾向に従えば、今後1月から3月にかけて相場が上昇し、4月に下落すると予想される。
ロシア向けの中古車輸出規制に関しては、当初予想されたほどの影響はなかった。規制開始後の一時的な相場下落から横ばい・上昇に転じており、他国への輸出や他国を経由する輸出が増加している。
また、ボディタイプ別販売ランキングを見てみると、軽自動車が最も人気のボディタイプとしてランクインしており、ミニバン/ワンボックス、コンパクト/ハッチバックといったタイプが続いている。さらに、車種別の販売ランキングでは、プリウス(トヨタ)やセレナ(日産)などのハイブリッド車が上位にランクインし、需要が伸びていることが確認できる。
株式会社ファブリカコミュニケーションズは、愛知県名古屋市中区に本社を置き、代表取締役社長CEO谷口政人のもと、業務支援システム開発・販売事業、SMS配信ソリューション事業、インターネットメディア事業、WEBマーケティング事業、自動車整備・レンタカー事業などを展開している。