株式会社ジョイカルジャパン(東京都港区)は、70歳以上の地方在住で車を運転する親を持つ子ども107名を対象に、免許返納に関する親子間のコミュニケーションの現状を調査した。この調査は、インターネットを介した方法で2024年1月26日から29日まで実施された。
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調査結果によると、親が免許を返納していると答えたのは約20%に過ぎず、約80%が返納していない状況であることが明らかになった。また、免許返納をしていない親の子どもの約7割が、「親は免許返納を検討していない」と感じている。
子どもたちの心情としては、「免許返納をしてほしいが生活が不便になることを心配している」という回答が最も多く、次いで「運転にリスクがあるため、免許返納をしてほしい」という意見が続いた。しかし、約7割の子どもが親と免許返納について話し合うことができていないという現状がある。話ができていない主な理由として、「親の生活が不便になるから」というものが最も多く挙げられている。
免許返納について親子間で話し合うきっかけとしては、「交通事故のニュース」や「親の運転頻度の低下」が上位に挙がった。一方で、話ができていない理由には「親の生活が不便になるから」や「周辺の交通手段が限られるため」という回答が多かった。
この調査からは、免許返納を巡る親子間のコミュニケーションには多くの課題が存在することが伺える。特に、子どもたちは親の運転に対してリスクを感じつつも、その生活への影響を懸念している。そのため、免許返納後の生活サポートや代替の交通手段に関する情報提供が求められる。
ジョイカルジャパンは3年型カーリース「セブンマックス」を提供しており、このサービスは特に高齢者の安全なカーライフをサポートすることを目的としている。このプランは、月々11,000円から始まる比較的低価格で、新車の利用が可能であり、安全運転支援システム搭載車に定期的に乗り換えることができる。これにより、高齢者が安心して自動車を利用し続けることができ、また子どもたちの安全に関する懸念も軽減される可能性がある。
高齢者の免許返納は、ただ免許を手放すという行為にとどまらず、その後の生活の質や自立性をどう保障するかという大きな課題を含む。今回の調査結果は、社会全体で高齢者のカーライフをどうサポートしていくか、その方向性を模索するための重要な示唆を与えている。