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新車販売好調も中古車相場に変化なし:6月の自動車市場動向

(出典:株式会社ファブリカホールディングス)

株式会社ファブリカホールディングスの完全子会社である株式会社ファブリカコミュニケーションズが運営する中古車情報サイト「車選びドットコム」によると、2024年6月の自動車市場は新車と中古車で対照的な動きを見せた。

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(出典:株式会社ファブリカホールディングス)

新車登録台数は前月比119.6%と大幅に増加し、例年5月から6月にかけて増加する傾向を考慮しても、今年は特に顕著な伸びである。一方で、中古車登録台数は前月比96.2%と減少している。これは、良質な中古車の供給不足と取引相場の高騰が影響しているためである。前年同月比で見ると、新車登録台数は前年比95.1%、中古車登録台数は93.2%といずれも減少傾向にある。

新車の販売動向では、2024年の月別平均で見ると、新車登録台数は4月が310,345台、5月が312,406台、6月が373,599台で、月平均は332,117台である。これに対し、中古車登録台数は4月が540,648台、5月が525,853台、6月が505,839台で、月平均は524,113台である。

6月の新車登録台数の大幅な増加にもかかわらず、中古車相場の下落は見られなかった。これは、大手メーカーの検査不正や部品欠品による生産遅れなどが背景にあり、新車の安定供給に影響を与え続けているためである。さらに、円安の影響で国外への中古車流出が増加し、国内市場での流通量が減少している。しかし、7月中旬から円高傾向が見られ、新車の生産遅れが解消されれば、中古車相場の下落が予想される。8月の連休明けにも相場の変動が予想されるため、注意が必要である。

(出典:株式会社ファブリカホールディングス)

ボディタイプ別販売ランキングでは軽自動車が31.1%で1位を獲得し、シェア率は全体の1/3程度を維持している。続いてミニバン/ワンボックスが17.7%、コンパクト/ハッチバックが15.5%と続いている。

(出典:株式会社ファブリカホールディングス)

車種別では、トヨタのプリウスと日産のセレナが前回同様1位と2位を獲得し、スズキのワゴンRが前回15位から3位に急上昇した。

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