近年、レンタカー業界においても、人手不足が深刻化している。その背景には、旅行やビジネス利用の回復があるようだ。株式会社タイミー(所在地:東京都港区、代表取締役:小川 嶺、以下、タイミー)は、スキマバイトサービス「タイミー」を提供しており、その利用実態についてのレポートを公開した。このレポートから、レンタカー業界の現状と今後の展望を簡単に紹介していく。
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レンタカー業界におけるスキマバイト募集人数は、2023年7月に過去最高を記録した。この数値は、前年同月比で、5月に約11.6倍、6月に約12.0倍、7月に約11.7倍と、劇的に拡大している。これには、コロナ禍で制限されていた出張の復活や、国内外からの旅行者数の増加が大きく影響していると言える。
レンタカー業界でのスキマバイトの求人内容としては、洗車業務、車内清掃業務、車両移動業務、給油業務、インバウンド対応の通訳業務など多岐にわたり、やはり、業界の人手不足が影響していることがうかがえる。
スキマバイトサービス「タイミー」の特徴は、働きたい時間と働いてほしい時間のマッチングで、応募・面接なしで即座に働くことができる点だ。このような手軽さが、人手不足解消への一助となっている。
しかしこのような単発のバイトの増加は、人手が足りていない現状を如実に表している。これまで、新型コロナの影響で旅行者が激減し、車両や人員の削減が行われてきた。旅行者の増加に合わせ、これらは解消されつつあるが、業界としてはまだまだ厳しい面が見られる。現在の動向を踏まえ、持続的な成長を目指すための戦略が求められている。