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輸出と小売が支える安定市場、5月の中古車動向を車選びドットコムが発表

(出典:車選びドットコム)

株式会社ファブリカホールディングスの子会社である株式会社ファブリカコミュニケーションズが運営する「車選びドットコム」は、2025年5月の自動車登録台数や同サイトでの販売傾向を分析した「中古車市場統計レポート」を公開した。これによると、新車登録は前年同月比103.7%と好調を維持している一方、中古車登録は96.3%とやや減少した。ただし、これは2024年の新車供給不足により中古車需要が一時的に高まっていた反動とみられ、市場全体としては安定している。

(出典:車選びドットコム)

5月の中古車相場は、国内外の需給動向の影響を受けながらも安定的に推移している。特に注目すべきは輸出市場である。4月の中古車輸出台数は前年同月比4.4%増の約14.7万台となり、3カ月連続の増加を記録した。中でもアフリカ諸国への輸出が顕著で、現地の経済成長や海運環境の改善が後押ししている。ハリアーやフォレスターといった人気車種は今後さらに輸出台数が増加し、相場に影響を及ぼす可能性もあるため、業者には動向の注視が求められる。

一方、国内の小売需要も堅調であり、新車登録台数の増加により中古車の流通量は増えているものの、オークション相場に大きな下落は見られていない。これは小売事業者による仕入れの活発さを反映したものといえる。

(出典:車選びドットコム)

車種別販売ランキングでは、プリウス(トヨタ)が首位を維持している。セレナ(日産)やタントカスタム(ダイハツ)、N-BOXカスタム(ホンダ)などの軽自動車も上位にランクインしており、依然として軽・コンパクト車の人気が根強い。

(出典:車選びドットコム)

ボディタイプ別では軽自動車が31.2%と最も高いシェアを占め、コンパクト/ハッチバック(16.7%)、ミニバン(13.5%)が続いている。

「車選びドットコム」では、販売店向けに詳細な市場データを提供するほか、車種や価格帯、年式別など多角的な販売傾向を把握できるレポートも発行しており、変動の激しい市場において意思決定を支援している。中古車業界におけるPDCAの高速化を図るうえでも、有益なリソースとなっている。

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