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中古車市場の最新動向:新車の供給不足と中古車の輸出最高記録

(出典:株式会社ファブリカホールディングス

株式会社ファブリカホールディングス及びその子会社である株式会社ファブリカコミュニケーションズが運営する中古車情報サイト「車選びドットコム」は、2024年12月の自動車登録台数の推移と、中古車市場の動向についての統計レポートを公表した。

(出典:株式会社ファブリカホールディングス)

2024年12月のデータによると、新車登録台数は前月比で84.7%に留まり、3ヶ月連続での減少が見られた。これに対して中古車の登録台数は100.3%とほぼ前月並みで、大きな変動はなかったが、年間を通しては前年を上回る増加が確認された。中古車の需要が増している背景には、新車の納期遅れや価格高騰が影響していると考えられる。

(出典:株式会社ファブリカホールディングス)

中古車の輸出台数は、2年連続で過去最高を更新する見込みである。2024年1月から11月の期間で、前年同期比8.1ポイント増となり、新車生産の停滞が中古車市場に与えた影響が明確になっている。また、中古車市場の内需も堅調で、特に国産車の中古車が好調であることが、データからも読み取れる。

2025年の中古車市場に影響を与える主なトピックとして、トヨタの新規受注の再開やロシアルーブルの価値低下による輸出の鈍化などが挙げられる。これらの変動要因は、中古車相場に直接影響を及ぼす可能性があるため、これらの情報を注視する必要がある。その他にも、スエズ運河やパナマ運河の海運トラブルも輸出コストの増加を招き、輸出台数に影響を与える可能性がある。

(出典:株式会社ファブリカホールディングス)

国産車のボディタイプ別販売ランキングでは、軽自動車が首位を維持している。軽自動車の市場シェアは30.8%となり、前月比で0.6ポイントの減少を記録したが、依然として人気が高いことが伺える。一方で、コンパクト/ハッチバックが15.5%のシェアで2位にランクインし、前月の3位から順位を上げた。このカテゴリーは前月比で1.5ポイントの増加を見せ、ミニバン/ワンボックスを抑えてのランクアップが注目される。ミニバン/ワンボックスは15.2%で3位に留まり、1.1ポイントの減少が見られた。

(出典:株式会社ファブリカホールディングス)

車種別では、プリウス(トヨタ)が引き続き1位を保持している。ダイハツのタントカスタムが2位、ホンダのN-BOXが前回7位から上昇し3位に入った。セレナ(日産)は前回3位から4位に下がり、タント(ダイハツ)が8位から5位に上昇した。これらのデータから、特定の車種の人気が高まりつつある一方で、市場全体のニーズの変化も感じられる。

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