九州周遊観光活性化コンソーシアムは、各地の未利用スペースや不稼働時間帯の駐車場等を車中泊スポットとしてシェアリング活用する「車泊」サービスを展開している。プライベート空間での密を避けながら、移動と滞在を可能にするとして人気を集め、コロナ禍でも利用件数は順調に増加。2023年10月時点で、スポットは全国64カ所に展開、8月には利用者数が過去最高を記録し、今年の年間利用件数はコロナ前の10倍となると予想されている。
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同コンソーシアムにおいて、トラストパーク株式会社はこの夏、天草~南島原周遊旅行活性化プロジェクト「モニターツアー」を実施した。その結果からは、車泊において、地域の人との関わりとおもてなしが価値になっていること、そして時間とお金の無駄がない旅行ニーズがあることが読み取れる。
車泊とは、未利用スペースや不稼働時間帯の駐車場等を有料でシェアリング活用するサービスであり、無人・キャッシュレス・非接触運用が可能である。これにより、通過型地域や過疎地域などで長時間滞在が可能となり、地域経済の活性化を促進している。一方、モビ泊は、カーボンニュートラルの実現に向け、車だけでなく多様なモビリティと地域をつなぐシステムを開発するものである。これにより、より幅広いモビリティの受け皿となり、地域の活性化を促進するとともに、環境にも配慮したサービス提供が可能となる。
コロナ禍で人気を博した車中泊。その自由な旅は今も人気を集めているようだ。九州周遊観光活性化コンソーシアムとトラストパーク株式会社は、地域の活性化と環境への配慮を両立させたサービスを展開している。また、同コンソーシアム以外にも、車中泊スポットの整備が進められ、続々と開業している。車泊の利用が増加し続ける中で、これらの新しい取り組みは、今後の地域観光の新たな潮流となるかもしれない。