損害保険ジャパン株式会社は、2024年10月9日から10月25日にかけて、愛知県のモリコロパークで自動運転の実証実験を実施する。本実証実験は、エヌ・ティ・ティ・コミュニケーションズ株式会社を幹事会社として、「多数の歩行者が行き交う場所での歩車共存の検証」をテーマに、アイサンテクノロジー株式会社、株式会社ティアフォー、および株式会社東海理化の協力のもと、実施される。
実証実験は、ジブリパーク内の園内バス東ルートで行われる。このルートは「地球市民交流センター」から「もののけの里」、「魔女の谷」、「ジブリの大倉庫」、「西口広場」、「日本庭園」、「どんどこ森」を往復するものである。試験期間中、同ルートでは自動運転バスと既存の園内バスが混在して運行され、歩行者と車両の共存状況や遠隔管制室との双方向コミュニケーションについても検証が行われる。
実施日程は火・土・日・祝日を除く10日間で、事前予約は不要で、利用者は無料で試乗することができる。自動運転バスの運行ダイヤは不定期で、停留所での乗降が可能である。座席は20名までの着座定員で、満席の場合には乗車が制限される。また、始発停留所である「地球市民交流センター」での乗車が推奨されており、天候や運行状況によっては運行の変更や中止の可能性がある。
損害保険ジャパンは、2016年度から自動運転技術の向上を目指して実証実験を積み重ねている。今回のモリコロパークでの実証実験は、多数の歩行者と車両が共存する環境下での技術的課題の解決を目指す重要な試みである。