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愛知ユニバーサルツーリズムステーション設立、WHILL導入ツアーで高齢者やインバウンドも楽しめる新たな旅行環境を整備

(出典:WHILL株式会社)

一般社団法人愛知ユニバーサルツーリズムステーションは、愛知県全域を対象とする初のユニバーサルツーリズム推進組織を立ち上げた。高齢化やインバウンド需要の拡大に伴い、多様な旅行ニーズに応える体制を整備する狙いである。第一弾の取り組みとして、WHILL株式会社および合同会社P-BEANSが展開するユニバーサル旅行事業「トラベルwithじぇぷと」と協業し、免許不要で歩行領域を走行できる近距離モビリティWHILLを組み込んだ新たなツアーを提供する。

高齢化社会の進展により、ユニバーサルツーリズム市場は2035年まで拡大を続けると予測されている。また、移動に不安を抱える人々が旅行をためらう現状があり、これらの不便が解消された場合には市場規模が約1.5倍(4,200万人相当)に広がると見込まれている。さらに2024年の訪日外国人旅行消費額は前年比53.4%増の8.1兆円と過去最高を記録し、今後も拡大が続く見通しである。加えて、合理的配慮の義務化や2026年に愛知県で開催予定のアジア競技大会を控え、アクセシブルな旅行環境整備は喫緊の課題とされている。

今回の新ツアーでは、コンパクトに折りたためるウィルのModel Fを車載し、観光先の狭い路地や車両乗り入れが難しい場所でも利用可能とする。利用者は自分のペースでゆったり移動しながら、同行者と同じ時間を快適に楽しむことができる。既存のじぇぷとツアーに加え、より幅広い層が安心して参加できる旅行体験が実現することになる。

愛知ユニバーサルツーリズムステーションは、今後もWHILL社やじぇぷとをはじめとする多様なステークホルダーと連携し、誰もが安心快適に旅行を楽しめる社会づくりを推進していくとしている。ユニバーサルツーリズムの取り組みは、地域の観光振興と共生社会の実現に資する重要な動きとなるだろう。

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