(出典:WHILL株式会社)
株式会社アオキスーパーは、WHILL株式会社と連携し、免許不要で歩行領域を走行可能な近距離モビリティ「WHILL(ウィル)」を導入する。導入先は同社が運営する大型商業施設「ショッピングセンターアズパーク」であり、来店者への移動支援に加え、従業員とその家族の福利厚生においてもWHILLを活用する、東海地方初の取り組みである。
高齢化が進行する中、65歳以上の人口が3割近くを占め、移動に課題を抱える人々が増加している。さらに、障害者差別解消法の改正により、合理的配慮の義務化が進む中で、バリアフリー化やアクセシビリティの整備は、企業にとって重要な責務となっている。こうした背景を踏まえ、アオキスーパーは「誰もが快適に買い物できる店舗づくり」と「働く人の生活支援」の両面からWHILLの活用を推進する。
(出典:WHILL株式会社)
まず、店内での移動支援として、「WHILLモビリティサービス」を導入した。これは専用アプリやサービスカウンターで簡単に利用できるもので、小回りの利く電動モビリティが広い店舗内での買い物をサポートする。足腰に不安のある高齢者や長時間の歩行が困難な方も、快適かつ安心してショッピングを楽しめるようになる。
さらに、従業員とその家族を対象とした「WHILL福利厚生パッケージ」も導入した。介護を担う世代が多い中、通院や買い物などでの移動負担を軽減する手段として、WHILLの貸与を通じて生活の質向上を支援する。また、障がいのある従業員への配慮、多様な人材の活用、柔軟な働き方の推進といったダイバーシティ経営の側面からも、企業の取り組みを後押しする。
アオキスーパーは今回の連携を通じ、地域社会において「移動の選択肢」を広げ、誰もが住み慣れた場所で快適に暮らし続けられる環境づくりを目指している。