BRJ株式会社(本社:東京都港区、代表取締役、宮内秀明、以下、BRJ)は、福島県郡山市にて、マイクロモビリティサービス「BIRD」の電動キックボードシェアリングの実証実験を開始した。これはこおりやま公民協奏エリアプラットフォーム調査の一環として行われ、期間は2023年9月1日から11月30日までだ。
サービス開始の背景には、福島県郡山市の地域交通課題が存在する。自家用自動車の普及により、バス、鉄道、タクシーを始めとする公共交通の利用者が減少している。その解決に向け、電動キックボードのシェアリングサービスを導入し、人流データの取得やネットワーク構築の現状を調査する。日常の足として期待されている公共交通に対し、マイクロモビリティの導入により持続可能で利便性の高い交通システムの構築を目指すとしている。
実証実験では、電動キックボードのシェアリング利用データを基に、最適な走行ルートの調査や、自家用自動車の代替としての可能性を検証する。その結果を基に、道路整備や都市の特性に合ったモビリティ選定のための情報提供が期待される。データの他にモニターへのアンケート調査も併用、安全性の検証も行う予定だ。
期間は2023年9月1日から11月30日まで、電動キックボードを15台、5ポートで提供する。利用可能時間は午前6時から午後10時までで、利用料金は、最初の60分100円、その後1分ごとに5円加算される。利用方法は、専用のスマートフォンアプリ「BIRD」を通じて行われ、QRコードのスキャンによって電動キックボードを手軽に利用できるシステムとなっている。
福島県郡山市は、福島県の中央に位置する都市で、東北地方では仙台に次ぐ経済規模を持つ。東北新幹線で首都圏から約80分のアクセスの良さや、鉄道、自動車道が交差する交通の利便性から、「経済県都」「知の結節点」としての役割を担っており、2024年には市制施行100周年を迎える予定だ。