(出典:WHILL株式会社)
びわ湖大津プリンスホテルは、WHILL株式会社が開発する近距離モビリティ「WHILL」の移動サービスを館内に導入した。免許不要で歩行領域を走行できるモビリティを活用することで、高齢者や長距離歩行に不安を抱える宿泊者、訪日観光客など、誰もが快適に過ごせる環境づくりを進める。WHILLの導入は、西武・プリンスホテルズ&リゾーツ運営施設としてはグランドプリンスホテル広島に続き2例目となる。
びわ湖のほとりに建つ同ホテルは、全室レイクビューを備えたリゾートホテルとして国内外から多くの旅行者が訪れる。館内にはショップや展望レストランなど多彩な施設が整う一方、広さゆえに移動への不安を感じる利用者もいた。近年、合理的配慮の義務化を背景にアクセシビリティ整備の重要性が高まる中、誰もが心地よく滞在できるホテルを目指してWHILLの導入に至った。
採用モデルは、段差乗り越えやその場旋回が可能な「WHILL Model C2」である。高い走破性とデザイン性を兼ね備え、館内のロビーからレストラン、客室までシームレスに移動できる。バリアフリー環境が整うホテル全体を自由に移動でき、家族3世代での滞在や観光客の利用にも適している。
貸出は1階ロビーのベルキャプテンデスクで受付可能。料金は1時間500円(最大4時間)または1日3,000円で、宿泊・レストラン利用者など誰でも利用できる。びわ湖大津プリンスホテルとWHILL社は、本取り組みを通じて、日常と非日常の両方で誰もが快適に移動できる社会の実現を目指していく。