
株式会社ブレイズは、同社が展開する電動三輪ミニカー「EV デリバリー」が、静岡県富士市に本店を置く富士信用金庫においてテスト導入されたと発表した。地域金融機関の業務車両にEVを導入し、日常業務における実用性やコスト削減効果を検証する取り組みである。今回の導入は、地域に根ざした金融機関が移動手段の電動化を通じ、環境対応と業務効率化の両立を図る事例といえる。
今回導入されたEVデリバリーは、屋根付きの三輪タイプ電動デリバリーバイクである。最大積載量はミニカー登録車両の場合90kgで、運転席と荷台が分かれたセパレートスイング機構を備える。カーブ走行時の安定性や荷物の運搬性に配慮されているほか、バック機能も搭載する。家庭用100Vコンセントで充電できるため、大がかりな充電設備工事を必要としない点も特徴である。
富士信用金庫では、実運用を通じて航続距離や積載性能、スタッフの操作性、安全性、充電環境との適合性、コスト削減効果などを検証する。ガソリン車と比較してランニングコストを約6分の1まで抑えられるとしており、燃料費高騰への対策としても期待される。検証結果によっては、全営業店への導入も視野に入れる。
業務用バイクや小型車両のEV化は、配送、巡回、営業活動など幅広い業務で導入余地がある。今回の取り組みは、地域金融機関が日常業務の移動手段を見直し、環境対応と経営効率化を同時に進める事例として注目される。