サイトアイコン RentaCarCast (レンタカーキャスト)

新しい旅の形『車泊』、2024年に利用件数がコロナ前の12倍へ

(出典:トラストパーク

九州周遊観光活性化コンソーシアムが提供する「車泊(くるまはく)」の利用件数が、2024年にコロナ禍以前の12倍となった。本サービスは「車で寝泊まりを楽しむ」という新たな旅行形態を提案し、未利用の公共施設スペースを活用することで地域観光の新たな選択肢を提供している。

(出典:トラストパーク)

車泊は、従来の「車中泊」の概念を進化させたもので、車内での宿泊そのものを目的として楽しむ新しいスタイルである。利用可能な施設には、24時間使用可能なトイレや電源設備が整い、道の駅や公園、お城といった本来宿泊ができない場所も含まれる。また、無人運用やキャッシュレス決済に対応しており、手軽で自由な旅を提供する点が特徴である。

(出典:トラストパーク)

2024年の利用データでは、施設数が70箇所に拡大し、前年比で利用件数が2,668組増加した。利用者の平均年齢は52歳、1組あたりの平均人数は2.2名、ペット同伴率は38%であった。観光目的の利用は減少したものの、温泉や飲食を目的とした常連客が多いことが明らかになった。

(出典:トラストパーク)

車泊はキャンピングカーやレンタカー利用者に支持されており、雨天の影響を受けにくいことから年間を通じて一定の利用が見られる。2024年9月から11月にかけては、熊本県天草市を含む九州3県でモニターツアーを実施し、公共施設13カ所を活用して、地域ごとの消費額やニーズの把握が行った。調査によると、一組当たりの地域滞在消費額は27,556円で、前年のモニターツアーより増加している。

車泊が地域にもたらす価値は高く、宿泊費が抑えられる分、食事や体験に多くの支出がなされている。特に、地域住民との交流やおもてなしが顧客満足度に直結することが明らかになっている。

詳細はこちら