ENECHANGE株式会社は、EVユーザーの充電体験の価値向上を目指し、EV充電サービスアプリ「EV充電エネチェンジ」にユーザー個人の充電データを公開する新機能を追加した。このアプリは、ガソリン車との比較での節約額や総支出、充電量などのデータを視覚的にわかりやすく表示し、EV利用者が自身の充電履歴を管理しやすくなることを目的としている。
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この取り組みの背景には、政府が掲げる2035年までに乗用車新車販売の電動車比率を100%にするという目標がある。この目標達成に向け、EV市場は急成長を遂げており、2022年は「EV元年」と称され、年間新車販売台数は95,426台に達した。2023年にはさらに140,295台に増加しているが、新車販売比率は4%未満と依然として低いレベルにとどまっている。
エネチェンジは、EVの普及に不可欠な充電インフラの整備を推進するため、2021年に「EV充電エネチェンジ」の提供を開始した。新機能では、ガソリン代との節約額の比較、総支出、充電量のグラフ表示など、ユーザーの充電活動を詳細に把握することが可能となり、充電スポット数や充電回数などのアクティビティ情報も提供される。
さらに、このアプリは、設置・月額費用0円から導入できるオールインワンサービスであり、商業施設や宿泊施設、事業所やマンションなどへの導入が進んでいる。アプリは、エネチェンジの充電スポットだけでなく、他の充電サービス事業者の充電スポット検索も可能で、ユーザビリティの高さが評価されている。
ENECHANGE株式会社は、2015年の創業以来、「エネルギーの未来をつくる」をミッションに掲げ、デジタル技術を駆使して脱炭素社会の推進に取り組んでいる。同社は、2020年に東証マザーズに上場し、エネルギーの自由化、デジタル化、脱炭素化、分散化を推進するSaaS事業で急成長を実現しており、エネルギーデータの解析技術とグローバルなネットワークが特徴である。これらの技術とサービスを通じて、社会全体のEVシフトを促進し、持続可能なエネルギー利用を目指している。