(出典:GO株式会社)
GO株式会社が提供するタクシーアプリ『GO』は、2025年6月18日より神戸市内にて「大型ワゴン」指定機能の提供を開始する。これは、2025年1月に大阪市内で導入された機能の拡張であり、観光客や荷物の多い移動、グループでの移動時に活用が期待される。
対象車両には、最大5名が乗車可能なアルファードやエスクァイアといった大型ワゴンが導入され、トランクにはスーツケース4個程度の収納も可能である。神戸空港においては2025年4月より国際チャーター便の発着が開始され、インバウンド観光の需要が高まる中、このサービスはタイムリーな対応と言える。
利用方法は、タクシーアプリ『GO』にて乗車地を入力し、「次へすすむ」を選択すると、対象エリアに大型ワゴン車両が存在する場合に「大型ワゴン」ボタンが表示される仕様である。神戸市中央区、兵庫区、長田区、灘区、東灘区を中心にサービスは展開され、順次拡大予定である。
料金体系は、通常の運賃・迎車料金・手配料に加えて、運賃の10〜20%に相当する「大型ワゴンチャージ」が加算される。この料率は需給バランスに応じて変動し、支払い方法は「GO Pay」に限定されている。なお、予約機能「AI予約」では利用できず、「今すぐ呼ぶ」機能のみでの対応となる。
運行事業者には、キクヤ交通株式会社や東京・日本交通株式会社など、地元のタクシー会社8社が参画し、初期は30台からの展開となる。大型ワゴンを活用することで、通常2台に分かれてしまうような移動でも1台で完結でき、車両の効率的な活用にもつながる。
『GO』アプリは、現在46都道府県で利用可能となっており、モバイル決済や電子領収書発行など多彩な機能を備えている。今回の神戸展開により、さらなる利便性の向上と、観光地における移動体験の質の向上が期待される。