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渋谷区が高齢者・妊婦・子育て世帯などの移動を支援、『GOシャトル』デマンド交通の社会実装へ

(出典:GO株式会社)

渋谷区とGO株式会社は、区内の移動利便性向上を目的とした実証実験として、『GOシャトル』を活用した渋谷区デマンド交通実証実験を2025年9月1日(月)から2026年3月31日(火)まで実施する。本取り組みは、誰でもタクシーの約半額で利用できる『GOシャトル』に対し、渋谷区が高齢者や妊婦など交通弱者への利用料補助を行うことで、幅広い利用者の乗車を促進し、持続可能な公共交通のあり方を模索するものだ。これにより、誰もが子どもを生み育て、高齢になっても快適に暮らし続けられる渋谷区の実現を目指す。

(出典:GO株式会社)

『GOシャトル』は、タクシーアプリ『GO』内から注文できる相乗りサービスで、笹塚・幡ヶ谷・初台・本町など渋谷区北西地域を中心に運行される。利用者は約700か所の乗降スポットから乗降地と希望日時を選択し、2日前から当日15分前まで予約可能だ。事前に料金が確定し、タクシー利用時の約5〜6割程度の料金となる。1台あたり最大5名まで乗車可能なミニバンタイプの車両最大10台が対応し、代々木自動車株式会社および日本交通株式会社の車両が稼働する予定だ。

また、補助対象エリア内在住の高齢者、障がい者手帳所持者、妊婦、子育て世帯の方には、渋谷区から毎月最大20枚まで利用可能な400円分の電子タクシーチケット「GOチケット」が発行され、移動をサポートする。利用は『GO』アプリの『GOシャトル』タブから乗降ポイント・日時を選びチケットを発行、乗車15分前に確定したチケット画面を見せて乗車する仕組みで、「GO Pay」による支払いが可能となる。

さらに渋谷区は、スマホサロンなどと連携し、デジタル活用支援員によるスマホ相談対応を実施することで、『GOシャトル』の利用方法や申請手続きに関するサポートを提供。高齢者などデジタル機器が苦手な利用者でも安心して申し込める体制を整える。

本実証実験は、移動機会の平等化・利便性向上のみならず、地域交通の新しい形を検証する試みでもあり、渋谷区のまちづくりにおける重要なステップとなる。

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