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HELLO CYCLINGが函館で本格導入、観光と日常を支える新交通サービス

(出典:OpenStreet株式会社)

函館市の北海道エネルギー株式会社、およびOpenStreet株式会社は、「函館市シェアサイクル実証実験に関する協定」を締結し、2025年4月14日より国内最大級のシェアサイクルプラットフォーム「HELLO CYCLING」のサービスを函館市内で開始した。

本協定は、短距離移動の利便性向上や観光施設間の回遊性の促進、都市の魅力向上、さらには地域活性化を目的としたものであり、シェアサイクルを新たな都市交通インフラとして活用する実証実験となる。協定期間は2025年4月1日から2028年3月31日までの3年間である。

シェアサイクルの導入にあたり、初期ステーションは函館駅前広場、JR五稜郭駅など市内13カ所に設置されており、今後も函館市と連携しながら順次拡大を図る方針である。具体的には、HAKOVIVA前や函館市役所をはじめ、13か所116台を順次増設予定だ。運営面では、北海道エネルギーとOpenStreetが利用者対応や車両の管理、料金徴収、施設整備、広報活動などを担い、函館市は事業全体の総括や公有地の用地調整、広報活動、実証実験結果の検証等を担当する体制となっている。

北海道エネルギーは従来、道内173カ所のサービスステーションを展開するカーライフサポート企業であるが、2023年度より「未来プロジェクト」を始動していた。その中の「MaaS戦略チーム」では、「モビリティライフサポート」をキーワードに交通課題の解決と観光価値向上を目指し、北広島や野幌森林公園エリアにおいても「HELLO CYCLING」の展開を開始している。今回の函館エリア参入は、道南地域への本格展開の第一歩であり、地域の持続可能な移動手段としての可能性を探るものである。

シェアサイクル導入は、観光客のみならず市民にとっても日常の移動手段としての選択肢を広げるものであり、都市の交通インフラの柔軟性・効率性を高める意義を持つ。函館市、北海道エネルギー、OpenStreetの三者は、今後も市民の暮らしと観光の質の向上を目指し、地域に根ざしたモビリティの可能性を共創していく考えである。

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