羽田みらい開発株式会社とBOLDLY株式会社は、2023年12月25日に羽田空港隣接の「HANEDA INNOVATION CITY®」(HICity)にて、自動運転EV「MiCa」の通年運行を開始した。これにより、以前からHICityで運行されている「ARMA」に加え、2車種の自動運転EVが稼働することとなる。
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「MiCa」は、HICity内を周回する約1.2kmのルートを日に12便運行し、施設内の従業員や来訪者の移動手段として活用される。このルートには、新設された「ZONE B」を含む3箇所のバス停が設けられている。MiCaは自動運転レベル4を目指し、障害物を自動で避ける機能を備えているため、ルート上に障害物があった場合でも安全に運行することが可能とされている。
出典:BOLDLY株式会社
MiCaの国内販売代理店であるBOLDLYは、販売に加えて運行計画の策定、車両設定、及び自社開発の運行管理システム「Dispatcher」を用いた運行体制の構築を行った。2020年9月、羽田みらい開発とBOLDLYはHICityで国内初となる自動運転バス「ARMA」の通年運行を実現し、現在までに1万2,000便以上の運行と6万3,000人以上の乗車実績を達成している。
MiCaの通年運行により、羽田みらい開発とBOLDLYはHICityにおける新たな移動サービスを提供し、羽田空港を含むルートでの自動運転レベル4運行を目指している。なお、ARMAは2023年12月より一時的に運行を休止し、2024年1月から3月にかけて羽田空港第3ターミナル間で長期実証実験を行い、その後HICity内での運行を再開する予定である。
MiCaの運行概要については、2023年12月25日から年末年始を除く通年での運行が予定されており、乗車定員はオペレーターを含む8人、最高速度は時速20km未満で、運賃は無料である。車両はエストニアAuve Tech社製で、HICity内を走行する車両のラッピングデザインは、施設コンセプトに沿った先端産業=青と文化産業=赤紫の融合をイメージしてデザインされている。