OpenStreet株式会社(東京都港区、代表取締役社長CEO:工藤智彰)は、2024年1月30日から、新しいシェアリングサービス「電動サイクル」の提供を開始する。このサービスは、国内最大級のシェアサイクルプラットフォーム「HELLO CYCLING」の一環として展開され、フル電動でペダルを漕がない座り乗り式の「特定小型原動機付自転車」に分類される。このタイプのシェアリングサービスは国内初の試みだ。
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「電動サイクル」は、自転車のように座って走行でき、安定した姿勢で段差を越えることができる。2023年7月1日に施行された改正道路交通法に基づき、特定小型原付として分類され、16歳以上なら運転免許不要で利用可能である。また、ヘルメット着用は努力義務化されている。
OpenStreetは2016年から「HELLO CYCLING」サービスを提供しており、全国7400カ所にステーションを設置、295万人の利用者を抱えるまでに成長。ラストワンマイルの移動手段として、地域の脱炭素化促進や災害時の支援などにも貢献している。
「電動サイクル」の開発は、glafit株式会社と共同で行われた。新車両区分の特定小型原付に適合する車両の開発として、多様化と利便性の向上を目指す。車両は、着座式で安定感があり、直感的な操作で安心して運転できる。バッテリーの大容量化により航続距離は40kmに及ぶ。
サービスは、千葉市やさいたま市など首都圏を中心に開始され、200台前後が投入される予定で、2024年中には約3000台を導入する計画だ。今後もさまざまな自治体との連携を進めていく。
利用者は「HELLO CYCLING」アプリを通じて予約や返却が可能であり、スマートロックに蓄積された走行データを活用して、より安全で快適なモビリティの実現に貢献する。料金は15分200円からで、12時間までの利用で最大4000円となる。