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誰もが楽しめる公園へ 北総花の丘公園でWHILLモビリティサービス開始

(出典:WHILL株式会社

千葉県印西市に位置する千葉県立北総花の丘公園は、2025年5月1日より、WHILL株式会社が開発する近距離モビリティ「WHILL(ウィル)」のレンタルサービス「WHILLモビリティサービス」を開始する。年齢や体力、障害の有無に関わらず、誰もが快適に園内を散策できるアクセシブルな環境を目指し、訪れるすべての人々に開かれた体験を提供することが狙いである。

北総花の丘公園では、従来から手動の車椅子貸出を行っていたが、広大な約50ヘクタールの園内をより自由に移動できる手段として、今回WHILLモビリティサービスの導入を決定した。WHILLは歩行者と同等の速度で走行する四輪型のモビリティで、直感的に操作できるコントローラーやハンドルを備え、誰でも簡単に扱える設計となっている。

このモビリティは最大10度の傾斜を一定速度で安全に走行できるほか、段差や芝生、砂利道といった不整地でも優れた走破性を発揮する。これにより、公園内のさまざまなスポットを快適に巡ることが可能となり、利用者の行動範囲が大きく広がることが期待されている。

(出典:WHILL株式会社、WHILL Model R)

今回導入されたのは、プレミアムタイプの「WHILL Model C2」とスクーター型の高性能モデル「WHILL Model R」の2機種である。両モデルとも約5センチの段差を乗り越えられるほか、後輪を軸にその場で一回転できる小回り性能を有し、リアサスペンションによる滑らかな乗り心地を実現している。これにより、利用者は公園内を快適に移動できるだけでなく、操作する楽しさも味わえる。

日本では高齢化の進行やインバウンド需要の高まりを背景に、誰もが安心して自然や観光を楽しめる環境整備が急務となっている。2024年4月の法改正により合理的配慮が義務化されるなど、社会的な要請も強まる中で、WHILLモビリティサービスは保険やメンテナンス、機体管理システムを含むパッケージで提供される。これにより、施設側の導入負担を軽減しつつ、柔軟な運用が可能である。

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