(出典：株式会社電脳交通)
株式会社電脳交通は、2025年4月15日より、香川県タクシー協同組合が運用する地域独自のタクシーアプリ「香川Taxi」の本格運用を開始することを発表した。本アプリは、電脳交通が提供するクラウド型タクシー配車システム「DS」と連携しており、これまで2024年11月より実証運用が行われていた。
「香川Taxi」は、スマートフォンを活用して高松市内における最寄りのタクシーを簡単に呼び出せるサービスであり、複数のタクシー会社を横断して効率的な配車が可能となる。これにより、利用者は待ち時間の短縮やスムーズな乗車が期待できるだけでなく、事業者にとっても実車率の向上や空車走行の削減といった効果が見込まれる。また、実証運用期間中には、アプリの操作性や配車の精度に関するフィードバックを基に改善が図られ、利用者・事業者双方からの高評価を得た結果として本格運用への移行が決定された。
(出典：株式会社電脳交通)
本アプリの導入によって得られる効果は多岐にわたる。利用者にとっては、アプリからの即時配車が可能となり、GPSによる正確な乗車位置の指定や、将来的にはキャッシュレス決済・事前予約機能の導入も予定されている。また、配車時には車両情報が通知され、無断キャンセルの防止にもつながる。
事業者にとっては、タクシーの共同配車による稼働率の向上や、配車データを活用した需要予測により効率的な車両配置が可能となる。結果として、ドライバーの収入安定や配車室業務の省力化、コールセンターの人件費削減など、経営面でのメリットも大きい。また、デジタル技術の導入は業界全体のDXを推進し、若年層への訴求や人材確保にも寄与する。
電脳交通は今後も、地域に根ざした移動サービスの高度化を目指し、持続可能なタクシー運行と快適な移動手段の提供に尽力していく考えである。