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熊本の渋滞に挑む、新モビリティ戦略:通勤・旅行に最適なシェアプラン始動

(出典:unsplash)

熊本県における深刻な交通渋滞問題に対し、PINEBOOK合同会社は2025年4月から、次世代型モビリティサービス「Uqey(ユーキー)」を活用し、片道利用サービス(ワンウェイ)によって渋滞問題の緩和に挑戦する。通勤・通学者をターゲットにした短時間利用向けの「通勤通学プラン」では、3時間2,000円から、6時間4,000円からというリーズナブルな価格での提供を開始する。まずは2台の車両から運用を始め、将来的には100台規模への拡大を目指す。また、長時間の移動を希望する旅行者には「旅行プラン」が用意されており、用途に応じた柔軟な選択が可能である。

このサービスの最大の特徴は、熊本市内を中心に点在する渋滞箇所周辺のコインパーキングを返却地として活用することで、交通流動性の改善を目指している点である。県内には283箇所の主要渋滞ポイントが存在し、そのうち熊本市内だけで175箇所に上る。5年計画では、レンタカー100台とカーシェア150台の導入により、約12,500台分の自家用車利用を代替し、渋滞解消箇所は最大14箇所に及ぶとされる。これにより交通渋滞は約4.7%改善される見込みだ。

さらに環境面への波及効果も大きく、CO2排出量は287,500トン、ガソリン消費量は1,125万リットル削減と試算されており、熊本市全体の年間排出量や消費量に対し無視できない影響を与える。また、経済面でも時間損失回避額は5年間で360億円に達する可能性がある。

県内では一家に複数台の車を保有する家庭が多く、熊本県は車両登録数の1割削減を目標としている。同社はその実現に向け、シェアリング文化の定着を目指す。現在、コインパーキング事業者との連携を進めており、今後は熊本市内のみならず菊陽エリアへの拡張も予定。また、民泊施設と連携した旅行者向け交通サービスや、電動キックボードの導入も視野に入れている。

今後は、レンタカー「Uqey(ユーキー)」およびカーシェア「Pyneca(ピネカ)」を県内全域へ展開する予定である。昨年度には年間利用者数が1,000人を突破し、本年度はさらなる利用者の増加を目指している。現在の利用者の約8割は旅行や帰省を目的としているが、それ以外の層を対象としたプロモーションを強化し、マイカー中心の移動文化からの転換を促していく。

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