(出典:株式会社Luup)
株式会社Luupは、東急電鉄株式会社が実施する実証実験「いつでも よりみちパス」に参画することを発表した。同サービスは、自由が丘・駒沢大学・二子玉川エリアを対象としたデジタルチケットのパッケージであり、複数のモビリティや店舗サービスをお得に利用できる仕組みである。Luupはこの取り組みにおいて、対象者に「LUUP」のライド料金が10分以内無料となるデジタルチケットを月に3回提供する。
Luupは“街じゅうを「駅前化」するインフラをつくる”を掲げ、電動キックボードや電動アシスト自転車などのマイクロモビリティシェアを通じて日本各地の移動課題に取り組んできた。一方、東急電鉄は「日本一住みたい沿線」を目指し、鉄道事業を基盤に沿線地域の暮らしや賑わいの創出に注力している。両者はこれまでも沿線の街づくりに連携して取り組み、2024年7月には資本業務提携を締結した経緯がある。現在、東急沿線には20箇所以上のLUUPポートが設置され、日常利用が広がっている。
「いつでも よりみちパス」は月額980円で購入でき、電車・バスに加え、カフェや映画館、モバイルバッテリーやレンタル傘など、さまざまな生活サービスを組み合わせて利用できる。今回Luupが加わることで、東急沿線での移動と街の楽しみ方がさらに拡大することとなる。
対象エリアには、東急ストア駒沢通り野沢店ポートや用賀駅前パーキングポート、学芸大学駅ポートなどが含まれており、住民や来訪者が手軽に利用できる体制が整えられている。特典は月3回まで有効であり、短時間の買い物やちょっとした移動に適しているため、まち歩きや寄り道を促進する施策として期待される。
Luupと東急電鉄の協業は、単なる移動利便性の向上にとどまらず、沿線の魅力を再発見し、地域全体に新たな賑わいを生み出す可能性を秘めている。モビリティと生活サービスを組み合わせた「よりみち体験」は、都市生活の新しいスタイルとして浸透していくことが見込まれる。