WHILL株式会社(本社:東京都品川区、代表取締役社長 CEO:杉江理、以下「WHILL社」)は今回、那須高原りんどう湖ファミリー牧場を運営する那須興業株式会社に、近距離モビリティWHILLを提供することを発表した。サービスは2023年8月1日から開始された。
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那須高原りんどう湖ファミリー牧場は、栃木県那須町に位置する動物との触れ合いをテーマにした広大な公園だ。その敷地は約30万m²もあり、多くの家族連れに親しまれている。しかし、広さゆえにシニア世代などは園内を十分に満喫するのが難しいという課題が存在していた。
その解決のため、WHILL株式会社が提供する「WHILLモビリティサービス」が導入されることになった。このサービスは、近距離モビリティWHILLを使った移動サービスで、現在全国15か所で提供されている。特に、りんどう湖ファミリー牧場では「WHILL Model S」というスクーター型のモデルが選ばれた。このモデルは、ハンドルがついており、屋外の自然環境でも安定して長時間使用することができる。
WHILLモビリティサービスの特徴は、免許不要で、時速6km以下で電動走行するため歩道や施設内をゆったりと移動できる点だ。シニア世代や体力に自信がない方、また普段は車椅子を利用しないが長時間の歩行が難しい方々に好評だという。また、WHILL社の調査によれば、このサービスの導入により、来場者の再来場率の向上や滞在時間の延長などの効果も確認されている。さらに、りんどう湖ファミリー牧場では、静かに走行するこのモビリティが、動物や他の来場者への配慮としても適していると評価されている。
那須高原りんどう湖ファミリー牧場では、2023年8月1日からサービスが開始された。貸出場所は入園ゲート、料金は2,000円/1日、採用モデルはWHILL Model Sとなっている。利用を希望する方は、ゲートでスタッフに申し出ることで利用が可能となる。
WHILL社は、「すべての人の移動を楽しくスマートにする」ことをミッションとしている。今後、同社はこのサービスのさらなる展開を進めるため、WHILLの導入を希望する場所を募集するキャンペーンや、全国のレジャー・観光施設などに訪れ、魅力を発信する「WHILLサポーター」の募集も進めており、多くの人々がこの新しい移動サービスの魅力や可能性を知る機会を増やしていく方針だ。