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札幌MKがヒョンデ「IONIQ 5」をタクシーに:寒冷地でのEVタクシー導入

出典:札幌エムケイ株式会社

札幌エムケイ株式会社(以下、「札幌MK」)は2024年2月13日、脱炭素社会への貢献と顧客サービスの向上を目的として、ヒョンデ「IONIQ 5」を2台、タクシー車両として導入した。この導入は、京都に本社を置くMKグループが掲げる「2030年までに全車ZEV(ゼロ・エミッション・ビークル)化」という目標の一環であり、京都でのEV運用実績を踏まえ、寒冷地である札幌でのEV導入の可能性を探る試みである。

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札幌MKにおける寒冷地でのEV運用は、暖房使用による航続距離の減少や低温時のバッテリー性能の低下など、特有の課題を抱えている。しかし、京都MKでのEV運用が冬季においても特段の問題がないことから、札幌における実験的な導入が進められた。将来的には、札幌でのEV運行が無事に冬を越えることができれば、車両の増車や急速充電器の自社設置が検討される予定である。

出典:札幌エムケイ株式会社

導入されたヒョンデ「IONIQ 5」は、高い静粛性やシートヒーター、後部座席下部に装備されたコンセントなど、顧客に快適な車内空間を提供することを目指している。EV専用プラットフォームの使用により、フラットな床面を実現し、乗り降りのしやすさと広い車内空間を確保している。ラゲッジルームの容量は527Lで、大きなスーツケースも楽に収納できる。

札幌MKでは、同市の一般的なタクシー運賃よりも9%安い料金設定を実施し、遠距離割引も提供している。初乗運賃は1.28kmごとに610円、加算運賃は265mごとに80円である。5,000円超の遠距離には3割引が適用され、迎車料金や時間指定料金は無料である。夜間営業時には、MK専用のりば(ススキノのりば、ススキノ東のりば)を設けている。

このように、札幌MKはEVタクシーの導入により、環境配慮と顧客サービスの向上を図っている。寒冷地でのEV運用の課題を乗り越え、快適で安全な車内空間の提供を通じて、持続可能な輸送手段の普及に貢献することが期待されている。