パーク24株式会社(本社:東京都品川区、社長:西川光一)は、自社が提供するドライバー向け会員制サービス「タイムズクラブ」の会員を対象に実施した「完全自動運転車」に関するアンケート結果を発表した。結果として、約6割が完全自動運転車に「乗りたい」と回答した。
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このアンケートは、駐車場やカーシェアリング、レンタカーなどのサービスを利用するユーザーを対象にしており、会員数は約1,106万人に上る。「完全自動運転車」とは、全ての運転操作が自動化された自動運転レベル5の車両を指し、ドライバーは運転に一切関与しない状態を指す。
アンケート結果によれば、全年代を通じて59%の回答者が完全自動運転車に乗りたいと回答している。乗りたいと考える最大の理由は「運転の負担がなくなる」ことで、これには73%の人が賛同している。次いで「安全性が高い」と答えた人が56%、特に60代以上ではこの比率が66%に上る。また、「近未来な感じがする」という理由を挙げた人も26%おり、若年層ほどこの理由を選ぶ傾向にある。
一方で、完全自動運転車に乗りたくないと答えた人々の主な理由は、「自分で運転するのが好き」であり、これを選んだのは61%である。特に20代以下では約8割がこの理由を挙げており、運転に対する情熱や愛着を感じさせる。その他の理由としては、「誤作動が怖い」が59%、「事故やトラブルの際の責任所在がわからない」が34%と続く。
乗りたいと答えた人たちが完全自動運転車内でやりたいこととしては、「景色を楽しむ」が68%と最も多く、これには「睡眠」が40%、「食事」が35%と続く。この結果からは、運転の責任から解放された際に楽しむことへの期待が伺える。
今回のアンケート結果は、約6割の人々が完全自動運転車に乗りたいと期待している一方で、運転そのものを楽しみたい人々や誤作動への不安を感じる人々が依然として存在することを示している。完全自動運転車の社会実装に向けては、これらの懸念を払拭し、全ての人が安心して利用できるような安全な車両開発や道路環境の整備が求められるだろう。