株式会社JTBは、2024年8月1日より、小豆島でのエリア開発事業「20年先の小豆島をつくるプロジェクト」の一環として、シェアサイクル「ダイチャリ」専用車両を160台導入した。この新しい取り組みは、小豆島の交通環境を改善し、観光の周遊性を向上させることを目的としている。導入されるシェアサイクルは、シナネンモビリティPLUS株式会社が運営し、島内に新たに設置される42のステーションで利用可能となる。
「ダイチャリ」の自転車は、だれでも利用しやすいデザインが特徴で、電動アシスト機能がついており、坂道が多い小豆島内でも快適に移動できる。さらに、バッテリー部には緊急時に利用可能なUSBポートが装備されており、災害時にはスマートフォンの充電などにも使用できる。今回の「ダイチャリ」導入により、観光客だけでなく地元住民も含めた全ての人々が島内を自由に移動できるようになることが期待されている。
小豆島は、国立公園「寒霞渓」や「エンジェルロード」など、豊かな自然と文化が魅力の観光地である。しかし、宿泊施設の不足や公共交通の脆弱性といった課題があり、これまでの観光収益は限定的であった。これらの課題に対応するために第一弾として「ダイチャリ」を導入し、今後も地域行政や事業者と協力しながら、持続可能な観光を目指していく。
今後の展望として、JTBは自動運転バスの導入やAI翻訳機の実証など、さまざまな先進技術を組み合わせて観光の発展を図る計画を進めている。これらの取り組みが進むことで、小豆島は日本国内外からの観光客をさらに引き寄せることができるだろう。