(出典:S.RIDE株式会社)
タクシーアプリ「S.RIDE」が、静岡県浜松市に初めて導入された。S.RIDE株式会社は、浜松交通圏において、スタータクシーグループの浜松タクシー株式会社および富士タクシー株式会社の2社が保有する約170台の車両に同サービスを展開すると発表した。これにより、法人向けサービス「S.RIDE Biz」の提供も同時に開始され、静岡県内での初展開となる。
今回の進出により、S.RIDEの提供エリアは全国で10都府県に拡大した。すでに関東圏を中心に導入が進んでいたが、中部地方でも利便性の高い移動手段としての地位を確立しつつある。浜松市は製造業を中心とした企業活動が盛んな一方で、観光地としての魅力も併せ持っており、ビジネスと観光の双方においてタクシー移動の需要が高い地域である。S.RIDEの導入は、こうした地域の移動ニーズに応える取り組みといえる。
「S.RIDE」は、ソニーグループが保有するAIやIT技術を活用して開発されたタクシーアプリであり、配車予約、事前確定運賃、ネット決済、電子領収書の発行など、スマートな移動体験を実現する機能を備えている。また、法人向けには経費精算プログラムとの連携機能もあり、業務効率の向上にも貢献する。
加えて、乗車中の車載タブレットを通じてネット決済ができる「S.RIDE WALLET」にも対応しており、流しのタクシーを利用した場合でもキャッシュレスでの精算が可能である。こうした機能は、個人・法人を問わず幅広い利用者層にとって利便性の高いサービスとして支持を集めている。
S.RIDEは「革新的なモビリティサービスで、心動かす移動体験を創る。」というパーパスのもと、新たな移動体験の提案を通じて、モビリティ市場に変革をもたらそうとしている。今回の浜松市での導入も、全国展開に向けた一歩として注目に値する。