Crystal株式会社は、6月26日に名古屋地区で展開する電動キックボードシェアリングサービス「Su_i(スーイ)」に、電子本人確認システム「MaESTRO(マエストロ)」を導入したことを発表した。
この新システム「MaESTRO」は、ダブルスタンダード社のeKYC(electric Know Your Customer)システムを採用しており、ユーザーの本人確認手続きをオンラインで即時に承認するものである。ただし、16歳未満や書類不備の場合は即時承認が難しい場合もあるため、注意が必要だ。
新システム導入により、従来の運転免許証、マイナンバーカード、健康保険証に加え、パスポート(日本国)、運転経歴証明書、住民基本台帳カード、在留カード、特別永住者証明書の計8種類の本人確認書類が使用可能となった。さらに、OCR(Optical Character Recognition)技術を用いた住所の自動入力機能「プレ入力」も新たに加わり、ユーザーの手間を大幅に削減している。
ユーザーは、アプリ上で「氏名」「誕生日」などの必要な個人情報を入力し、身分証明書の画像をアップロードするだけで、迅速に利用が開始できる。従来のシステムでは、アプリのインストールからライドまで多くの時間がかかっていたが、今回の導入によりその問題が解決された。
Crystal株式会社は、2019年6月に名古屋で創業された自動車関連のソフトウェア開発企業であり、MaaS開発も手掛けている。特に車載システム開発や1D、3D解析などの分野で自動車業界の課題解決に取り組んでいる。移動をストレスから解放し、楽しさとゆとりを提供する新しい移動の価値を目指している。