(出典:WHILL株式会社)
株式会社タスクが運営する「タスクレンタカー」において、WHILL株式会社の近距離モビリティ「WHILL(ウィル)」のレンタルサービスが2025年8月18日より開始される。タスクレンタカーは、国内で唯一、手動運転装置や左アクセル付きの福祉車両を専門に扱うレンタカー事業者であり、足や体の不自由な人でも自分で運転し、移動できる環境を提供してきた。今回の取り組みでは、レンタカー利用後の目的地における移動手段として折りたたみ式モビリティWHILLを用意することで、旅先や観光地での「二次移動」をより自由にする仕組みを整えた。
採用モデルは「WHILL Model F」で、軽量かつ折りたたみ可能な設計により、車載や持ち運びが容易である。徒歩と同じ速度での走行が可能であるため、体力に不安を抱える人でも同行者と同じペースで観光や散策を楽しむことができる。またシンプルで洗練されたデザインは観光地の景観にも馴染み、移動そのものを心地よい体験へと変える。こうした特性は、高齢者や障害のある方に限らず、長距離の歩行を避けたい旅行者にとっても安心感をもたらす。
背景には、自由に移動したいというニーズの高まりがある。高齢化や多様化が進む中で「家族と遠出したい」「自分らしいスタイルで旅を楽しみたい」という声は強く、またユニバーサルツーリズムの推進が観光業界全体の課題となっている。レンタカーで広域移動を担い、到着後はWHILLで快適に散策するというシームレスな移動体験は、こうした社会的ニーズに応えるものといえる。
タスク社とWHILL社は今後も連携を強化し、障害の有無や年齢にかかわらず、誰もが行きたい場所へ行ける社会の実現を目指す。今回のサービスはその第一歩であり、観光や日常の移動のあり方に新たな選択肢を提示するものとして期待される。