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BRJが挑む“地方の足”再生モデル、佐賀市で電動三輪モビリティ『TOCKLE』実証スタート

(出典:BRJ株式会社)

地方の「交通空白」解消に取り組むBRJ株式会社は、2025年9月19日より佐賀市で電動三輪モビリティシェアリングサービス『TOCKLE(トックル)』の実証実験を開始した。佐賀県内では初の電動三輪モビリティ導入となる。

『TOCKLE』は、免許不要で16歳以上が利用できる電動三輪モビリティで、通勤や買い物など日常の移動を支える新しい交通手段として注目を集めている。今回の実証では、安全性を最優先に、「ジオフェンシング機能搭載」「交通ルールテスト導入」「深夜営業停止」という3つの対策を導入した。特に、特定エリアに入ると自動停止するジオフェンシング機能は、SAGAアリーナ内など危険性の高い地域を対象に設定され、事故防止に寄与する。

また、警察庁と共同制作した交通ルールテストを利用前に受験し、100点満点での合格が利用条件となる。深夜22時から翌6時までは営業を停止し、飲酒運転や夜間事故を防ぐ運用体制を敷いた。

実証実験は2026年1月18日まで実施予定で、佐賀駅周辺2〜3kmの範囲にポートを設置する。佐賀駅北第二自転車駐車場やSAGAサンライズパーク、柳町入口など7カ所で貸出・返却が可能となる。料金は基本50円+15円/分で、2時間500円のパック料金も用意されている。

BRJはこれまで、立川市や流山市、福岡市などで『TOCKLE』を展開してきた。地方ではバスや鉄道の減便が続くなか、交通量が比較的少ない環境を生かして安全かつ持続可能な移動手段を提供している。

今回の佐賀市での実証は、観光地や地域住民の「移動の足」を守るための新たなステップとなる。BRJは今後も自治体と連携し、地方から安全でやさしいモビリティ社会の実現を目指していく。

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