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広大な園内を自由に移動!東京ドイツ村がWHILLによる散策支援をスタート

(出典:WHILL株式会社)

東京ドイツ村は、2025年4月24日より、WHILL株式会社が開発する免許不要の近距離モビリティ「WHILL(ウィル)」のレンタルサービス「WHILLモビリティサービス」を公園内にて提供開始することを発表した。広大な敷地面積約90ヘクタールを有する同施設において、年齢や身体状況、国籍を問わず、誰もが自由に快適に散策できる移動手段を導入することで、施設全体のアクセシビリティ向上を図り、来園者の体験価値を一層高める狙いである。

                 (出典:WHILL株式会社)

導入を記念し、大型連休を控えた4月24日から26日までの3日間、「WHILL Model R」に乗って広大な園内を巡るデジタルスタンプラリーも実施される。花畑に咲く花々を間近に感じながら、ウィルの視点で園内を楽しむことができる新たな散策体験が提供される予定である。誰でも参加可能なこのイベントは、近距離モビリティを通じた新しい観光スタイルの提案でもある。

東京ドイツ村は、ドイツの田園風景や食文化を再現したテーマパークとして知られ、四季折々の花々や動物園、遊園地、冬のイルミネーションなど、多彩な魅力を有している。しかしながら、起伏や傾斜の多い広大な地形ゆえ、体力に自信のない来園者にとっては移動が大きな負担となっていた。これまでも手動車椅子の貸出は行っていたが、より快適で誰もが利用しやすい移動手段が求められていた。

今回採用された「WHILL Model R」は、歩行領域を走行できるスクーター型電動モビリティであり、操作の直感性とデザイン性を兼ね備えている。5cmの段差乗り越えやその場回転、リアサスペンションによる滑らかな走行など、バリアの多い環境でも安心して使用できる性能を持つ。免許不要である点も利用者の裾野を広げている。

近年、合理的配慮の義務化や高齢化の進行、インバウンド需要の高まりにより、観光施設における移動支援の整備が急務となっている。WHILLモビリティサービスは、保険や機体管理機能を備え、初期投資を抑えつつ柔軟に導入できる点が評価されており、千葉県内でも採用事例が増加している。今後も東京ドイツ村とWHILL社は、すべての人が安心かつ快適に移動を楽しめる社会の実現に向け、連携を深めていく方針である。

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