東急バス株式会社とOpenStreet株式会社は、小型EVやEVスクーターなどのモビリティシェアサービス「HELLO MOBILITY」において、トヨタ製C+podを使用したカーシェアステーションを東京都世田谷区および神奈川県横浜市の2カ所に設置し、2024年6月12日に乗り捨て可能なカーシェアサービスを開始した。
東急バスは、東京都城南地域、川崎市、横浜市を中心に路線バスを展開し、地域の交通インフラを担ってきた。移動手段の多様化が進む中で、東急バスは乗車定員が約1.5倍の連節バスやオンデマンドバスの運行、自動運転モビリティの実証実験など様々な取り組みを進めており、さらに地域の移動サービスを充実させるため、2023年6月に国内最大級のシェアサイクルプラットフォーム「HELLO CYCLING」の運営事業者として参画した。現在、バス路線と接続しやすい場所を中心に35カ所のステーションを設置し、バス停からの効率的な移動を提供している。
一方、OpenStreetが提供する小型EVやEVスクーターのモビリティシェアサービス「HELLO MOBILITY」は、2019年9月に「HELLO SCOOTER」としてスクーターのシェアサービスを開始し、2021年3月に小型EVのシェアサービスを展開している。東京都、神奈川県、埼玉県、岐阜県でサービスを提供し、現在は小型EVとEVスクーター合わせて84カ所にステーションを設置している。「HELLO MOBILITY」アカウントを用いることで、さまざまなパートナー企業の車両や貸出返却拠点をシームレスに利用でき、複数の会員登録の手間を解消している。
今後は、2023年度に「横浜市版脱炭素化モデル事業」として選定された「田園都市線たまプラーザ駅北側エリア・脱炭素推進モデル事業」の一環として、田園都市線たまプラーザ駅北側に位置する次世代郊外まちづくりの活動拠点「WISE Living Lab」にもステーションを設置予定である。「WISE Living Lab」には、太陽光発電設備、蓄電池、モビリティ充電器などを設置し、発電した電力を活用してC+podの充電が可能である。
東急バスは「HELLO CYCLING」や「HELLO MOBILITY」のステーションを増設し、バス路線に加えてシェアサイクルや小型EVなど環境にもやさしい多様なモビリティを選択できる環境を整えることで、地域の移動利便性向上、地域活性や街の価値向上、そして脱炭素社会への貢献を目指していく。