2023年11月10日、Uber Japan 株式会社(以下、Uber Japan)は日の丸交通株式会社(以下、日の丸交通)との提携のもと、「Uber プレミアム」の新たなサービスとして「Uber プレミアム EV」を国内で初めて開始した。これにより、、Tesla車両をアプリ上で指定して配車することが可能となる。初期段階では、30台のTesla Model Yが東京都内に配備され、2024年中には車両台数を100台まで拡大する計画だ。
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この新しいサービスにより、Uber Japanは日本国内で初めて電気自動車を指定して配車できるアプリメニューを提供することになる。「タクシー」「プレミアム」「プレミアムミニバン」に加え、「プレミアム EV」が車種選択画面に新たに追加された。東京都内の利用者は、Tesla Model Yを指定してハイヤー車両を利用できるようになった。
電気自動車の運用には、迅速かつ安定した充電設備が必要である。このため、日の丸交通はTesla Motors Japan合同会社(以下、Tesla Japan)の協力を得て、足立区の事業所にTeslaスーパーチャージャー6基を新設した。これらのチャージャーは「Uber プレミアム EV」の充電に使用されると同時に、一般のTeslaオーナーにも開放されている。
Uber Japanモビリティ事業のゼネラルマネージャー、山中志郎氏は、EV専用メニューの提供開始について、サステナビリティ意識の高まりへの対応や、リーズナブルな料金での高品質な移動手段の提供、さまざまなニーズへの柔軟な対応を目指す姿勢を示した。一方、日の丸交通の富田和孝社長も、電気自動車の導入による高品質なサービスの提供と環境への配慮、モビリティ業界のイノベーションへの挑戦を強調した。
Uberは、2040年までに運用するすべての車両をゼロエミッション化する目標を掲げている。この「Uber プレミアム EV」の導入は、カーボンニュートラル社会の実現に向けた一歩であり、電気自動車を含むゼロエミッション車両(ZEV)の利用促進を目指す取り組みの一環である。現在は千代田区、中央区、港区、新宿区、渋谷区で配車が可能であり、今後の展開エリアの拡大も予定されている。