Uber Japan株式会社（以下、Uber Japan）は、2024年11月27日に長野県白馬村と包括連携協定を締結し、「白馬MaaSプロジェクト」の一環として、2024年12月1日から期間限定でUberアプリを利用したタクシー配車サービスを提供する。
白馬村は「オールシーズンリゾート」として知られ、国内外からの観光客を集めている。特に、スキーやスノーボードが楽しめる冬季は、観光客が増加し、2023年11月から2024年2月の間には113万人を超える観光客が訪れ、過去20年間で最多の記録を更新した。これに伴い、海外からの観光客の増加も著しく、前シーズンに比べて256%、コロナ前の2019〜2020年と比較しても141%増となっている。一方で、村内の交通手段の不便さが課題となっており、特に海外の観光客にとっての利便性の向上が求められている。
Uberの提供するデータによると、白馬エリアを訪れる観光客は、特に冬季（12月から3月）にオンデマンドの交通手段を求めてUberアプリにアクセスする傾向があり、アクセス数は他の季節の合計の約6倍に達している。この需要に応える形で、Uberは地元のタクシー会社と協力し、海外の観光客にも使い慣れたUberアプリを介して円滑な配車サービスを提供することになった。
Uberアプリは、世界70カ国以上で利用されている。乗客は50言語に対応しており、母国語でドライバーとコミュニケーションを取ることができる。また、GPS追跡や相互評価システムを備え、乗客とドライバー双方に安全性と利便性を高い体験を提供している。
運行区域は長野県白馬村のスキー場や観光地、飲食店がある主要エリアであり、24時間運行する。運賃は運行するタクシー会社の規定の運賃および迎車料金が適用される。約50台のタクシーが運行し、増加も予定されている。